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何だか酷く疲れを感じたので、散歩に出ました。

未だ冬だと思っていましたが、穏やかに晴れ渡った青空の下、シャツにベストの軽装でも歩いていると薄っすらと汗が皮膚を湿らせてきます。

歩いていると、梅の木がありました。
指扇の梅
暫しほのかな花の香に包まれ、強張った体が内側からほぐされたように感じました。

火曜日に、「足裏が痛い」というので親父を病院に連れて行きました。歩行が困難なので、業院内、初めての車椅子。腰のレントゲンを撮り、頸椎圧迫骨折が見つかりました。昨日MRI検査を受け、更に来週、脚のCTを撮る予定です。その結果で何が分かり、どうすることになるのか見当もつきませんが、兎に角もう一つ検査をして科学的な所見を待ちます。

ここ数日、部屋から居間まで居間から部屋まで、腕を掴み肘を持たせ、5cmずつ進ませることを日に何度か行っています。そんな体でも、自分で歩こうとします。歩けず倒れ、畳に仰向けになってしまうことがあります。そのときには、脇に手を入れ胸を合わせゆっくりと体を起こし、引き上げます。慣れないからか、どちらも結構しんどい仕事です。

たった数日のちょっとした時間。ですが、物凄く疲れました。

散歩の途中で出会った亀は、のんびりと日向ぼっこをしていました。
亀の日向ぼっこ
おひさまと梅と亀と気持ちの良い時間を過ごし、少しリフレッシュしました。

介護をするぞ、という無意味な精神の昂りを捨て、親父とただ共にゆったりと過ごす日常に埋もれて行こうと思います。
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部屋の絵を一つ、替えました。

親父が笑いながら手招きするので、何かと思い近寄ると、絵を替えてくれとのことでした。
モロッコ人たち_マチス
絵と言っても、オリジナルではありません。新聞屋さんが、有料のようですがサービスで届けてくれる印刷物です。それでも部屋の表情は、格段に豊かになります。

いつもは笑うことも無ければ、口を利くこともありません。何か用事がある時だけ、はにかむような笑いを口元に浮かべ、一言二言、言葉を発します。

後何回、絵を替えることができるかな。
金魚_マチス
元の絵は「金魚」新しい絵は「モロッコ人たち」。いずれも、マチスの作品です。
老人二人の散歩です。

医者に歩けと言われている、93歳のアルツハイマーの父親が自分から外に出ることをしなくなったので、私が連れ出すことにしました。
親父の散歩
同行して、びっくり。

10m歩いては立ち止まり、2分歩いては5分座って休む。私一人なら10分掛からないところが、小一時間掛りました。
散歩中に休む親父
散歩の概念が、大きく変わりました。
明日から(今日でなく)、会社法の勉強を始めます。
会社法 231×320
子供から、一週間で読めと会社法の本、判例集2冊と関連書籍数冊を渡されました。
学期末の試験が出来ず、追試になるからその準備を手伝えと。

会社の仕組みや組織、そして株式に馴染みが無いため、事例の理解が難しいようです。大昔、証券会社で働いた経験がある私に期待してか「出来るでしょ」と言ってきたので「兎に角、頑張ってみる」と自分を追い込みました。

余りにも無知な自分に呆れ、今年は勉強しようと思っていたので、ちょうど良い機会ではあります。
加賀山卓朗訳オリヴァー・ツイストを読みました。
オリヴァー・ツイスト切り取り
正直何の話なのかよく分かりませんでしたが、産業革命が生み出した人々の暮らしについて、何となく理解できたように思います。小説なので当時の生活そのままが書かれてはいないでしょうが、大英帝国の絶頂期だったいうヴィクトリア朝のイングランドにおいての富者と貧者の落差は、書かれていたようなものだったと理解してよいと思っています。

今その貧者は、どこに行ったのか。

疑問に思いました。シャーロックホームズにも阿片窟や貧民街が出てきますが、どのような経緯でロンドンは今のロンドン(といっても住んでいたのが30年近くも前で最後に訪れたのは15年程前のことですが、貧民街は無かったと記憶しています)になったのか。

国家が衰えていくに従って、国内の富の配分に変化が起こったのでしょうか。
それとも、大きな戦争が無ければ、生活に変化は起こらなかったのでしょうか。
あるいは、
別の国の誰かが、イングランドの貧者の地位を引き受けたということなのでしょうか。

もう一つ疑問。“ユダヤ人”という言葉がそこここにやたらと出てきますが、悪しき者、邪悪な輩としての“ユダヤ人”という観念は、今どうなっているのか。

プリーモ・レーヴィやハンナ・アーレントに接して、アウシュビッツ等で起こったことが個別特殊な問題でなく、普遍的な課題として捉えるべきだと考えるようになってから、日本に生まれた自分には理解が難しいのですが、自分の問題として考えようとしています。

建て前は措いて、差別が拠って来るところの階層的な思考から逃れる術はないのか、解を見つけたいと改めて思いました。

オリヴァーはローズやブラウンロー氏と幸福な暮らしを得て、話としてはハッピーエンドなのかもしれませんが、残念ながら読者はハッピーにはなれませんでした。
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