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宮路さんが亡くなって、1年が経ちました。

人は、今は亡きものとの対話を通して私たち自身を確かめる行為を繰り返し行っています。その意味で、人は死者とともにあるものだと最近思うようになりましたが、今日は宮路さんの命日なので、特にその思いは強くなっています。偲ぶという情緒に、一日浸ろうと思います。

宮路さんは「ゲームは消耗品」だと言っていました。ゲーム小僧が同時に経営者である所以だと私が理解していたこのリアリスティックなゲーム解釈、ジー・モード草創期の基本コンセプトは、i-アプリの黎明期、様々な制約条件を前提として辿り着いた戦略的な結論であって、宮路武のゲーム理解ではなかったのだと今では思っています。

この戦略は見事なまでに成功を収め、マーケティングコストをビジネスパートナーに肩代わりして貰うネットの新しいビジネスモデルを生み、ジー・モードは業界のリーダーとなりました。しかし、ケータイ電話で世界の一歩先を私たちが行っていた時、海外で私たちは風に乗ることができませんでした。

私はヨーロッパに拠点を作るべきだと考えていましたが、宮路さんの答えは“no”でした。VodafoneやTelefonicaのヘッドクオーターに行ってネットワークゲームのデモをしていた私の熱い想いを的確に伝え、説得できるだけの力量があったらと、むなしい“if”をむなしく繰り返すばかりです。宮路さんの本質をよく理解していたら、宮路さんとの関係を建設的に発展させることができたかもしれません。少なくとも、理解しようとする努力をすべきだったと、今更ながら反省しています。世界と戦える、またとない絶好のチャンスでした。

時は流れ、ケータイ電話はスマホとなり、課金はキャリアからネットに移り、ビジネスモデルは大きく変わりました。昨日の成功は、今日の停滞となり、明日の敗北となるスピードの時代です。

これから先どうするか、宮路さんと二人でゆっくり話をしようと思います。

檜原最後のジャガイモで、肉じゃがを作りました
宮路さん、カンヌで飲んだビールを買ってきましたよ
さあ、一緒に飲みましょう
肉ジャガ ビール
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久しぶりに日曜日を休日として家で過ごし、ゆっくり新聞を読みました。

毎日新聞のトップ記事は「EU原発 安全評価不備 保有全14ヶ国数年継続へ」です。

EUでは福島原発事故を受け、昨年6月より安全評価(ストレステスト)を開始しましたが、少なくとも数年は、ストレステストを継続する方針が打ち出されたとのことです。評価は3つの異なった組織によって、段階的に行われました。即ち、1)原発事業者が自己評価を各国の規制当局に提出した後、2)各国の規制当局が欧州委に報告書を提出し、これを更に、3)他国の専門家が相互評価(ピアレビュー)するというものです。今年1~4月のピアレビューの結果、原発を保有する14ヶ国全てに対し改善点の指摘がなされました。

例えばイギリスは、設計を超えた地震、洪水、津波などに原発が十分耐えられるかどうかについて「具体的な根拠がない」との指摘を受けました。また、電源喪失など非常事態への評価基準が欧州の標準に合致していない点も批判され、追加検査を要求されています。

ドイツは基準通りの検査が行なわれていないとの、フランスは評価対象に不足があるとの指摘を受けており、EU首脳会議への安全評価最終報告書の提出時期は、当初の6月から10月に延期されました。事は、簡単には運ばないようです。

今の生活をそのまま維持しようとするならば、私たちの日常に深くビルトインされた仕組みを簡単に放棄することはできない相談です。ドイツは10年後の原発全廃を決定しましたが、その間環境破壊の悪玉、火力発電に依存せざるを得ませんし、再生可能エネルギーが期待通りの電力供給を行えるかどうかは未知数なので、この決定はリスクを内在しています。そして何より、放射性廃棄物の最終処理は未解決の問題であり、「原発止めました」で全てが終わるようなことでは無いことを忘れてはならないでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=56JrtTWAyAY

原発は、科学と技術の本質、即ち私たちの在り様に拘わる、重い問いです。

即時に解決できるものでは、ありません。この問いは、日常を変えて行こうとする不断の努力を、私たち一人一人に求めているのではないでしょうか。

私は、農作物の放射線量を測定し、開示していく運動に参加して行くことにしました。福島の原発事故は、放射能を広く日本の国土に撒き散らしました。今しなくてはいけないことは、汚染の事実から逃げず、事実を事実として目に見えるものにし、人々が判断し、選択できるようにすることだと思っています。

ご興味のある方は、以下をご覧ください。
http://children-foundation-t.jimdo.com/
隠す文化を、無くしませんか。明日のために。

檜原のジャガイモを茹で、味噌で和えました
檜原ジャガイモ味噌和え 2
放射能は、暫定規制値以下のようです
http://www.vill.hinohara.tokyo.jp/sinsai/03.html
檜原村へ、ジャガイモ掘りに行ってきました。

今年は、育ちが悪く、小ぶりです。冬が寒かったため、春になっても土がなかなか温まらず、その影響が作柄にでたようです。檜原に限らず、他所でも同様の話を聞きました。
じゃがいも堀り 収穫
生きるものを相手にする農業は、遺伝によって担保されたクオリティを、様々に変化する気候と土壌の下で再生産する作業です。昨年と今年と、昨日と今日と、全く同じには出来上がらない。

嗜好を映す市場に出荷する商品としてみれば、小さいジャガイモは価値を持たないでしょう。しかし、命を育む大地の恵みを、そのような視点で捉えるべきなのでしょうか。土を耕し、種芋を植え、草を取り、土を掘り起こし、自然の実りを手にするとき、形状は個性にしか見えません。

茹でて、そのまま食べる。小ぶりでも、美味しい。素材の良さが、口に広がります。
ジャガイモ茹でました
所沢にある農家さんに、草取りのお手伝いに行ってきました。

その農家さんは、無農薬でお茶を作られています。農薬を使わなければ、畑には雑草が生えます。現代農業で畑とは“雑草の生えない耕作地”のことを意味するようで、「他の農家からみれば、これは畑じゃないだろう」と、ご主人は笑いながらおっしゃっていました。

雑草が生えること自体は、生物多様性が作物の生育に適切な環境を作るという考え方からすると問題ではないようですが、草が作物の葉を蔽い日光を遮ると悪い影響があるので、取り除く必要があります。

作業前
草取り前@オギノエンファーム20120708               
作業中
作業風景@オギノエンファーム20120708
作業後
草取り後@オギノエンファーム20120708
    
刈った雑草はそのまま地面に置き、暫くすると肥料になります。雑草は、資源なのです。

表題の「エンドファイト」というのはEndophyte(endo=within/phyte=plant)というギリシャ語の合成語で、植物の体内に共生する数多くある微生物の総称です。こうした微生物には、植物の成長を早めたり、病気や虫から植物を守る力が秘められているそうです。エンドファイトを利用した農法が近年注目を集めていると、作業の合間に教えていただきました。

茶葉の上の蝸牛
蝸牛on茶葉@オギノエンファーム20120708
とんぼの飛ぶ茶畑
とんぼ@オギノエンファーム20120708

以前、山形のおきたま産直センターでさくらんぼの話を伺った時に、農業は技術だと教わりました。
茶畑で作業し、有機栽培のお話しを伺って、農業は生きることの意味を問う機会なのだと強く思いました。

ところで、こんなものもあります
   スズメバチ酒@オギノエンファーム20120708
滋養強壮・疲労回復、スズメバチ酒
肉体労働の後の一杯すこぶる美味
7月1日(日)新宿に、陸前高田の「うごく七夕」がやってきました。

震災前、陸前高田に20台あった七夕で引く山車は、津波で流され2台になったそうです。今年の七夕のために、熊本の人たちは山車を作り、陸前高田の人たちに届けるプロジェクトを企画しました。届ける途中、山車は“出会いの街新宿(新宿区区議会議員、根本さんの挨拶より)”に立ち寄ることになり、「社会を明るくする運動」パレードに参加しました。

前日、骨組みを組み、パレード当日の朝7時から、飾り付けを行いました。
熊本大学の学生。東京のボランティア。岩手の大工さん。陸前高田の人たち。
善意と技術と伝統が、木を組み、飾りを付け、豊かな祭りを創り上げていきます。
新宿高校_うごく七夕@新宿20120701

大工さん_うごく七夕@新宿20120701 飾り付け_うごく七夕@新宿20120701 2

完成_うごく七夕@新宿20120701

七夕の山車は、みんなの様々な想い、願いを運びます。
明日は未だ何の失敗もしていない_うごく七夕@新宿20120701

お囃子と太鼓をにぎやかに聴かせながら靖国通りを世界堂からアルタまで練り歩き、イベント会場の大久保公園へ。
世界堂前_うごく七夕@新宿20120701 お囃子うごく七夕@新宿20120701 こども山車_うごく七夕@新宿20120701

イベント会場では、売店や屋台が並んでいました。
気仙沼の味屋酒店さんも出店
味屋酒店_うごく七夕@新宿20120701
こちらは、うどんやさんです。さすが歌舞伎町。
うどんやさん_うごく七夕@新宿20120701
イベントで出演した黒木姉妹が、とても素敵な衣装を着ていました。石巻のお母さん方が縫ったものだと聞きました。デザインしたRough mittocagaleさんも出店。石巻での仕事の機会を増やそうと立ち上げた、アパレルブランドです。
“ミットカガレ”とは、石巻の言葉で頑張ろうという意味だそうです。“ラフ・ミットカガレ”で、肩の力を抜いて前向きに頑張ろう。
    黒木姉妹の素敵な衣装_うごく七夕@新宿201120701
「気仙沼のバラ」気仙沼のお母さん方が作られている、アクリルたわし、を見つけました。男の持ち物ではないと思いつつ、出店していたRQ被災地女性支援センターさんで購入しました。PCのスクリーン拭きに使おうと思っています。
気仙沼のバラ_うごく七夕@新宿20120701 2

何とか持っていた天気も夕方本降りとなり、少々時間を切り上げて店じまい。
雨の中、山車の飾りを外し基体部分をトラックに乗せ、新宿での祭りは終わりました。
解体2_うごく七夕@新宿20120701 トラックへ_うごく七夕@新宿20120701
   
8月6、7日、陸前高田で「うごく七夕」に再び会うことができます。

笛を吹き、太鼓を叩いている皆さんは、本当に楽しそうでした。
「ほっとけ 俺は七夕ばかだ」
祭りは人を、甘く懐かしく心地よい、どこか日常を遠く離れた場所に誘うものなのでしょう。
ほっとけ俺は七夕ばかだ_うごく七夕@新宿20120701