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えびす様の日、オギノエン・ファームでパン作りのワークショップを行いました。

先ずは、石臼体験。石臼の構造について学んだ後、オギノエン・ファームの畑で育て、収穫した小麦を手で挽き、粉にしました。  
石臼解体 石臼挽き

その後、下準備を済ませておいたパン種に、荻野さんの奥さんとお母さんが愛情を注いで育てたさつまいもやゴマを混ぜて成型し、荻野さん手作りの石釜で焼きました。
パン生地の感触を楽しむ女の子 パンを作りる女の子2 成型したパンを嬉しそうに挙げる男の子
アンパンマンぱん種 薪の炎 アンパンマンパン
食事1 ワンちゃんパン 食事2

スタッフの私は、3時間石釜の前に陣取り、薪をくべ、ひたすらパンを焼きました。ワークショップは、体験の場です。今まで、自分は裏方で体験は参加者がするものとばかり思っていましたが、実はスタッフの私もまた体験をしていて、ワークショップとは、作業を通してその場にいる全ての人が協力して目的を実現していく体験の総体なのだ、と考えるようになりました。
茶工場の三和土で寝転ぶ男の子 落花生を持っている男の子  
荻野さんが「うちはワークショップをやっているので、料理教室ではない」と言っていました。生活が細切れにされ、商品化され、生きることの実態が見えにくくなっている私たちに、オギノエン・ファームは生活の根源にあるものに触れる機会を与えてくれます。
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昨日、小麦の種まきをしました。

晴天。風もなく、穏やで暖かな晩秋の日曜日。耕された土も柔らかく、麦の種と耕す人の足を優しく迎え入れてくれました。

「麦ふみの会」プロジェクト(http://fairtrade-mart.jp/mugifumi/)の開始です。

人とのスケジュールが優先される、興味や関心はあっても中々一歩が踏み出せない、そして一歩が二歩三歩と継続することが難しい都市生活者を畑に誘い、その気まぐれで不定期な労働力を、自然という人からすれば気まぐれな、人の時間に合わせてくれないが順を追って手を抜かずに対処していかなければならない、その意味では定期的な、しかし人のスケジュール通りにいかない相手と向き合う仕事の労働力に変えて行く試み。
畑 麦を蒔く 
大学時代の同級生が、ヘルプに来てくれました。

友とは、有難いものです。人を怒らせることが特技である私の、訳の分からない企てにひょっこり顔を出し、微笑みながら手を貸してくれる。時空を共有したことへの信頼が時を経ても消えることは無く、むしろ歳を取った分だけむき出しの感情に晒されるリスクが減って、穏やかな関係が築けてくるようです。

胡桃 石釜でパンを焼く_20131117 パンが焼けました
昼、今年収穫した小麦ユキチカラに、庭の胡桃の木になったクルミや、レーズン、小豆の餡、煮たリンゴを入れて成型したパン種を荻野さん手作りの石釜で焼き、楽しい食卓を囲みました。陽だまり、その温もりの中に体も意識もとろけていくような、心地よいひと時でした。

こんなに豊かでゆったり流れる時間を、多くの人とシェアしたいと改めて思いました。
寒空の下、玉ねぎの移植をしました。

一本ずつ、指で小さな穴を掘り、根を差し込み土を被せ、すこし持ち上げ根が伸びるようにしてから土を押し固め、最後に、茎を摘まむように土を少し盛り上げ倒れ難くして、作業完了。これを繰り返し、1,000本以上の玉ねぎの苗を畑に移植しました。
玉ねぎを移植する前_20131110 160×120 玉ねぎの苗_20131110 160×120 玉ねぎを移植後_20131110 160×120 
膝をつきながら、一列5個の黒マルチの穴に植えては横に移動します。4時間ほどの作業でしたが、普段取らない姿勢であり極めて単調な動きの繰り返しなので、正直、一人のときは結構つらいものがありました。

これが二人となると話しながらできるので、随分と違ってきます。更に3人となると、みるみる只の穴が玉ねぎの苗に代わっていくし、ちょっとした話が仕事のリズムとなり、体がとても楽に感じられます。

同じ仕事ですが、人が集い、心を合わせ通わせ、作業を進めると、こんなにも効率が違ってくるものなのだと、新たな発見がありました。

昔「賑わい効果」という言葉を習いましたが、仕事もまた賑わいが大きな力となるようです。

ワークショップの準備で、放射能測定をするために石釜でパンを焼いていました。
アンパンマン餡パン_20131110 160×120
その一つ、アンパンマン餡パン。子供たちが喜ぶでしょう。
11月3日文化の日は、畑で山羊・羊と追いかけっこをしました。

オギノエン・ファームでは、山羊と羊を雑草の生えた畑に放ちます。人が刈る草取りの労力を軽減し、刈って捨ててしまう畑の邪魔者を家畜の餌とすることで、資源の有効利用をしようとするスーパーな企画です。

ところがどっこい、中々に個性を愛する山羊さんたちは人間の思惑通りには動きません。グルメな山羊は草に飽きると隣の茶畑に生えた蔓草を食べようと柵から乗り出して、柵を壊し、何頭か畑の外に出てしまいました。

逃げた山羊を囲いの中に連れ戻し、終日の放牧を諦め、お昼時、早々と帰り支度を始めましたが、ここからがまた一苦労です。

おおよそ10m四方の畑に散らばった山羊と羊を車に追い込むのですが、当然ながら素直に言うことを聞きません。柵を手にして追い込もうとすると、左右に展開して逃れ、私の目指す方向には向かいません。何だか自分が、阿呆のように思えてきました。

暫く追いかけっこをした後、阿呆者を憐れんだのか馬鹿馬鹿しくなったのか、皆車に乗り込み無事厩舎に戻ることができました。

厩舎から山羊・羊を運搬するように改造した2トン車で畑に移動させ
車で移動 車に乗る山羊 
柵で囲った畑に放つ
柵に乗る山羊 ゆったりと草を食む羊 
個性派の山羊は勝手に柵に乗り柵を壊し、事なかれ主義の羊は大人しく草を食む

追おうとすると、するりと逃げる。向かっていくと、向かってくる。構えず、力を抜き、「何かをされるという警戒」を解くように流れを作ってやると、動き出す。

自分の通りにならないものをどうするか。

目的を遂げるためには一歩も二歩も引き、前に進まず後ろに下がり、言うことを聞かない他者を笑って迎え入れる度量が必要なのでしょう。


デザートでなく、料理の一品として出されたイチジク。片栗粉を付けて油で揚げ、中はしっとり。秘伝の出汁が果実の風味を程よく整え、てっぺんに置かれたわさびが味を引き締める逸品です
イチジク
来年のイチジクの季節に、挑戦しようと思っています