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秋晴れの一日、冬の食卓に欠かせない、白菜の植え付けをしました。

ポットで育てた白菜の苗を、有機マルチに手で穴を開けながら、一つ一つ地中に押し込むように移植していきます。私のノルマは、5列、200個程の植え付け。しゃがんだり立ったり屈んだり、楽そうに見えて、都会人にはちょっとした肉体労働です。腰が痛くなりました。
白菜の苗 移植した白菜の苗
その間、加藤さんは菜種の種まきをしていました。初めての畑。暫く何も植えられていなかったため、土の粒子が細かく、柔らかすぎると言っていました。最初の1~2列は、種が植えられた深さやその後に上土を押し固めるローラーの具合を、何度もトラクターを止めて確かめながら作業します。機械があれば、誰でも簡単に出来る、とはならないようです。
菜種の種 種蒔機
菜種の種まき 菜種の種まき 遠景 
白菜の植え付けを終えた後ユーカリの林に移動して、ハンマーモアで草刈りをし、隣の畑で枝豆を少々刈り取り、6時前、畑を離れました。9時半から畑に出ましたので、麦わら帽子を被っていたのですが日に焼け、黒くなって家に帰りました。

植え付けは手作業ですが、その前に畑を農機で畝っておかなくてはなりません。2t車、軽トラ、ハンマーモア。昨日使った、乗り物と農機です。トラクターやコンバインを運転する必要もあるので、運転や機械操作の技術を向上させないといけないな、と思いました。
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久しぶりに「麦ふみの会」のメンバーと畑に出ました。

7月から加藤さんのお世話になって、早や2カ月が経ちました。そろそろ「麦ふみの会」2年次について考えないといけないと思い、意見聴取のため一人誘い、日曜一日、一緒に畑で過ごしました。

午前、先週刈り取りをしたゴマ畑の後処理、マルチ剥ぎを行い、午後、大豆畑の草取りをしました。
大豆の草取りをする川口 大豆_収穫まであと2か月
今年は、夏の長雨の影響か、収穫が例年より少なくなりそうだと聞きました。ごく一部育ちの悪いところがあり、水捌けのよい入間の土ですが、多少低くなっている処に水が溜ったことで発育が遅れたのではないか、と加藤さんは考えているようです。土にも、想定外の雨量だったのでしょう。10数年大豆を作られていて、初めての経験だそうです。

予測不能な事態の連続に、知識と技術と経験と知恵で対処し、結果を受け入れる。農業とは、頭と体を使うものだと作業しながら実感しますが、より求められる資質は、物事を受け入れる寛容さなのかもしれないと思いました。

「麦ふみの会」が、放縦とはならずゆったりとした、人々の集う場所でありたいと思います。
14、15 の2日間、ゴマの刈り取りをしました。

国内消費の99.9%を輸入している、ある意味今の日本の農業の代表選手、ゴマ。何故、作らないのか。農水省によると、理由は簡単。手間が掛かり、機械化が難しいからです(農水省HP”ごまのチカラ”参照)。

消費量が少ないことも、影響しているでしょう。わざわざゴマを炒って料理に使う家庭は、昨今殆ど無いように思います。ゴマを擦るのは人に対して行うことで、口に入れるために行うことではなくなってしまいました。

そのゴマを本気で作っているのが、加藤ファームの加藤さんです。

耕作放棄するなら、多少歩留まりが悪くても作物を育て食材を提供しよう。耕作放棄地を借り受け、ゴマを植え、誰も行っていないトラクターの刈り取り、機械乾燥を実践し、無農薬・無化学肥料の農産品として販売しています。

ゴマを刈り取るトラクターは少なくとも日本には存在しないので、小麦・大豆用のトラクターで代用し、刈り取りを行うローラーの幅を実作業を通して調整したり、部品を替え刃幅を変え、ゴマ用に改造します。そして、手伝いに来たお隣の農家さんの意見に耳を傾け、作業の合間に更に部品を替え、刈り取り方法も修正しながら、課題を解決し、作業効率を上げていきます。
トラクターでゴマを刈る加藤さん 213×160 トラクターでゴマを刈る加藤さんと原さん 213×160
トラクターとゴマ畑 213×160 トラクターで刈り取ったゴマの袋詰めをしている原さん 213×160
加藤さんと出会って、有機農業に対する考え方が変わりました。有機農業というと、多品種少量、単品量産の慣行農業の対極にあるものだと思い込んでいたのですが、どうやら量産という方法もあるらしい、と考えるようになりました。
刈り取り中のゴマ畑 213×160 ゴマの無くなったゴマ畑 213×160
年々積み重ねられていく経験値をベースに、当日の状況に応じて素早く作業を切り替えていくプロフェッショナルな仕事は、本当に素晴らしい。

試行錯誤を続けながら新たな農法を確立しようとする加藤さんの姿に、私たちの未来を見た2日間でした。
雨の日曜日、出荷作業のお手伝いをしました。

農作業は作物を育て、収穫した後、日に干したり、脱穀したり、洗浄したりといった後処理に結構時間を割かれる他、出荷の支度に労力を費やします。

作物を最優先するため、天候と生育状況に日々の生活を合わせていくので、鮮度を左程気にしない穀類やゴマ等の出荷作業は、夜か雨の日に行います。晴耕雨読というのは、どうやら生活に余裕のある知識人の桃源郷のお話で、営農者の現実とは程遠いように思いました。
袋詰めしたそば粉 蕎麦を挽く加藤さん

ゴマと蕎麦粉の袋詰めを行った後、加藤さんご夫妻といろいろな話をしました。

その一つ、「6次産業化は、農家にプラスか?」加藤ファームでは、味噌を販売しています。言うまでもなく大豆を加工した食品ですが、大豆は大豆として売るために作っていて、商品にならない大豆を味噌にして販売しているのだそうです。つまり、付加価値を付ける加工目的で生産しているのではなく、作物を100%生かすために副次的に行っているということです。

作物を作物として作るのか、加工品の材料として作るのか。イチゴ農家がケーキ作りのためにシェフを雇っているケースもあるようで、農家に利益が残るのか疑問です。農のための「6次産業化」であれば、その視点が核にないと、営農者は補助金漬けの下請けに堕する危険があるように思いました。

農薬の話もしました。加藤ファームは、無農薬栽培をしています。大豆は発芽後に農薬散布しないと、収穫できないと言われているそうです。通常3回、散布するそうです。「農水省/大豆の栽培方法」にも、農薬散布するよう書かれています。農薬が必要か不要かは議論の分かれるところでしょうが、議論の余地の無いことが一つあるようです。「農薬を散布した日には、酒を飲むな」という鉄則です。肝臓に負担が掛かり、度重なれば死に至る、慣行農業従事者の現実です。この話を聞いたときには、ゾッとしました。

食べ物を作る現場で、大げさな言い方をすれば、死と隣り合わせの作業をせざるをえないとは、どうにも腑に落ちない話です。

雑草が生えず虫のいない住みやすい世界は、その対価をリスクによって支払っているのだと、改めて思いました。
ゴマの収穫に備え、ゴマの先端を切り落とす作業をしました。

午前3時間、午後3時間、柄の長い剪定ばさみをひたすらチョキチョキしながら、ゴマ畑で汗を流しました。曇天で多少風もあり、凌ぎやすい日ではありましたが、それでもシャツとズボンはびしょびしょになります。昼の休憩の時に、シャツを替えました。
ゴマ畑
トラクターで収穫するため、高く伸びすぎた茎を目の高さ程度に切り落とすことと花を摘み成長を止め、既に出来た実により栄養が行き渡るようにすることが、目的です。
切り落としたゴマの花 頭を刈ったゴマ
こうして作物に手を入れていると、農とは人の営みであって、決して自然をそのままに受け入れることではないと実感します。大地の恵みとは言うものの、ゴマもジャガイモもキュウリも人に食べられたくて育ち、実をつけているわけでは無いのですから。

帰りに茶畑の様子を見て、隣の里芋畑に生えた丈の高い草を刈りました。雑草と人は呼びますが、食べられるか食べられないか、そんな区分は自然には無いな、と思いながら。
大きな葉を広げる里芋
7月に草取りをした畑の里芋は、大きく葉を広げていました。そろそろ収穫です。