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日曜日、トラクターを運転しました。

朝9時、今日は何をするんだろうと楽しみに思いながら、加藤さんに声を掛けます。

「おはようございます」
「トラクター運転できる?」
「できません」
「じゃ、最初っからやるようだな」

朝の挨拶が終わると早速運転方法を教わり、直ぐにトラクター2台で畑に向かいました。
初めて運転したトラクター 正面 213×160 初めて運転したトラクター 斜め後ろ@畑 213×160
加藤さんは大きいトラクターで、ゴマに使ったマルチ(黒いビニールのカバー)剥がしの下準備。細長くマルチが埋め込まれた部分の土を掬い、両サイドから手で剥がせるようにしていきます。私は小さいトラクターで、隣の畑の草刈りです。
トラクター運転席から 前 213×160 トラクター運転席から 後 213×160
畑に出て間もなく、刈り取りのスピードとトラクターを動かすスピードが合わず、草刈りをする機器の回転ベルトから白煙が出て、危うくベルトを焼くところでした。エンジンを停めて、刃の状態を点検し、少々ハンマーで叩いて調整し、再スタート。その後はヘルプ無しで、何とか予定した草刈りを午前中に終えることが出来ました。

午後は、マルチ剥ぎと巻き取り。16列、日暮れまでに終了。時に中腰となり、時に膝をついて土を掘り、作業は結構しんどくて最初はどうなるかと思いましたが、雨の降る前(日中は晴天でしたが、夕方雲が出てきて、夜雨が降りました。雨に濡れると土が重くなり、またマルチに纏わりつくので、作業は出来なくなります)に終えることができて、ほっとしました。

「きれいになった。達成感があるよな」
「今日中に終えてよかった」

マルチを剥ぎ終わったゴマ畑 213×160 刈り終わった畑 213×160

畑を眺めながら加藤さんの言葉を聞いて、来てよかったと思いました。
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先月のことですが、コンバインを操縦し、稲を刈りました。

時間に余裕があったので、お米を買いに、お付き合いいただいている岩槻の農家を訪ねたところ「稲刈っていくか」と鎌を渡されました。コンバインで稲刈りをするのですが、四隅の2×6程度の稲は手刈りします。下手くそに刈っている私は「なんだか変だな。足切るぞ」と叱咤されながらの作業でしたが、兎に角、作業は終えました。

田んぼの横に停めたトラックの木陰からコンバインを運転する息子さんの雄姿を眺めていると「コンバイン乗ってみるか」と誘われたので、じゃやってみるかとほんとに乗って、田んぼの真ん中に残った6往復程度の稲を刈り取りました。
コンバイン 正面 コンバイン 横
トラックに米を移す 刈り終えた田んぼ
ハンドル操作ですがキャタピラで動くため、ロボットがコマ送り的に動作を切り変えていくような感じで、車とかなり違います。一度ハンドルを切ると45°左右に視界が変わり、少しバックして再びハンドルを切ると、45+45=90°と直角方向に進むようになります。縦を終えると横へ、横を終えると縦へと繰り返し、周囲から中心へ、稲を刈っていきました。

なんとか稲刈りは無事終了しましたが、私の運転した後は醜く土が抉れていて、ぐちゃぐちゃになっていました。子供が田んぼで泥遊びをした後のような、残念ながら、そんな褒められない風景でした。

稲刈りを終えて、そろそろお米をいただいて帰ろうかと思っていたら「暇だろ」と言われ、前日刈り終え乾燥機で乾燥させた米の脱穀と袋詰めを手伝うことになり、更に夕食までご馳走になり、稲刈りをちょっと見て米を買って夕方には失礼する積りが、0時過ぎの帰宅となってしまいました。

農家に行くと、1時間で帰る予定が1日仕事になってしまうようです。
良く晴れた日曜、「麦ふみの会」のメンバー4人と枝豆刈りをしました。

今月、毎週いただいていた枝豆の、最後の収穫です。5人で13時までの3時間、畑に残った枝豆を根ごと抜き、葉を落とし、豆をもぎ、袋に詰めました。
残った枝豆の刈取り 枝豆刈_松原さん
枝豆刈_川口 刈り終わった畑
抜くだけなら10分。葉を落とすと1時間半。豆だけにすると3時間。手間ということが、目と体でよく理解できました。

誰がどこで、そのコストを負担するのか。ペイドワークとアンペイドワーク。出荷前に手間を掛けるか、家庭に持ち込むか。成程、ものの値段とはそういうものか。青空の下では机に向かっているときとは別の回路で、物事を確認出来るようです。

帰りに知人がイベントショップを出店した、秋津のコラボカフェに立ち寄りました。枝豆を差し上げたところ、その場で小分けして袋に詰め、売ってくれました。5分で7袋。あっと言う間に完売です。その時お買いになった方が「虫がいる」と嬉しそうに話をしていました。虫の存在を極めてポジティヴに、鮮度や安全性のサインとして受け止めているのです。

「ムシがついている」と嫌悪の言葉を投げられてきた私には、新鮮な驚きでした。

翌日、美味しい、ずんだが出来たと、メールをいただきました
山口さんのずんだ
「小は大を兼ねる」昨日、加藤さんから教わった言葉です。

農作業にとって土は、重要な資源です。よい土に育った作物は、よい作物をもたらしてくれます。

私たちは通常、土の上で生活しています。土の上に在るということは、土を踏み、固めていることになります。人ひとりの重さをかけてもたかが知れているので、土地を人が耕し収穫しているのであれば、作物に影響を与える程の固い土を作るには至らないでしょう。しかし、何トンもある重いトラクターを使うとなると、話は違ってきます。

現在は多くの農家がトラクターを使って、田畑を耕しています。以前、加藤さんは、26馬力/自重1.3tのトラクターを使っていましたが、今は、50馬力/2.7tのトラクターを使っています。最近、大豆小麦畑の一部で育ちの悪いところが出来ていて、窪んだところに水が溜まりその部分の大豆と小麦の生育に影響を与えているのではないかと加藤さんは考えています。トラクターの重みで、耕している地表数十センチの下の土が固くなり、水捌けが悪くなっていると。

一見効率のよい大型機械は、重大な副作用をもたらすようです。馬力の無い馬以下の人間が、大勢で手数をかけるのがベスト。馬力の小さな比較的軽い機械を使うのが、セカンドベスト。馬力の大きな重い機械を使うのが、サードベスト。

「小は大を兼ねる」とは、そういう意味です。

昨日は、午前中だけ作業しました。乾燥させているゴマの袋の入れ替えとくず小麦の袋詰めです。
ごまの乾燥 機械の調整 ごまの乾燥
くず小麦の袋をフォークリフトで移動する くず小麦を30kg袋詰め
昼食後、加藤さんからトラクターの話を聞いた後、一人畑に出て、枝豆を少しいただいて早めに帰宅しました。
枝豆としての大豆畑 枝豆としての青い大豆
台風の接近で雨の降る日曜、そば粉を挽き、袋詰めする作業を行いました。

雨の日には、雨の日の作業があります。日照、気温、雨量によって日々変化する作物との追いかけっこ、それを脅かす雑草との闘いや虫たちとの知恵比べとは全く別の世界、人社会との繋がりである出荷、販売の準備もまた重要な仕事です。雨の日、営農者は人社会と向き合うようです。

収穫後、乾燥させ、ゴミや石を取り除いたそばの実を15分程製粉機にかけ、一番粉を挽いた後、何度も何度もはじかれた皮の部分を挽き直し、最終に粉にならない鬼殻の部分を篩に掛け除きまた数度製粉機にかけて、小一時間の製粉を終えます。お客さんが「本物の蕎麦は、黒いほしがあるものだ」と言われるので、白い更科の出荷を止め、手間を掛けているのだそうです。
そばの実 製粉機にそばの実を入れる加藤さん
最終工程で篩を使い粉にならない鬼殻を除く 出来上がったそば粉
4時間程使い、30kg弱のそば粉を作り、袋詰めしました。

前日の土曜は、晴。翌日雨だということで、急いで遅めに蒔いたゴマの収穫をされたそうです。今年は台風が来る前に刈り取りを終えることが出来ましたが、昨年は2度台風に襲われ、倒されたゴマを起こす作業に苦労されたと聞きました。昨年の経験から、私が収穫をお手伝いしたゴマ畑(ブログ「試行錯誤-新しい農業の模索」参照)は、例年より1月早く蒔かれたそうです。

いつ来るか分からない台風のことを考えながら、種を蒔く。台風が来れば、その時点で最善を尽くし作物を守り、被害に対処し、得られるものは得て、当日は屋根の下で人の作業を行う。

農とは奥深いものだ、と思いました。

半端に余ったそば粉をお土産にいただきました。
そば粉のお土産 蕎麦掻
帰って早速、蕎麦掻を作り、いただきました。