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6月29日(月)の午後、ユーカリの苗の移植をしました。

来週日曜日、何人かの方に集まっていただき、急な仕事を手数でこなそうと計画していますが、午前の作業を終えた時に加藤さんから「午後はユーカリやろう」と言われたので、一部、先倒しで行いました。

農作業は、天気と土と相談し、その場その場で段取りや手順がよく変わります。やろうと意気込んでいた仕事が終わっていたり、前日予定していた作業が行われないこともしばしばで、何故そうなったのか分からず、正直「あれっ」と思うことも間々あります。このギャップをどう埋めていくか、課題の一つです。

ユーカリの苗の移植は農業体験イベントでは無く業としての農作業ですので、出来ることは出来る時にやっておくという鉄則に従い、優先作業であったゴマ畑のマルチ敷きを終えたため、ユーカリの苗の移植を始めることは当然と言えば当然のことかもしれません。

ユーカリは、埼玉県こども動物自然公園のコアラの餌となるもので、月2回枝を切り、届けています。日本古来の木で無く土壌や気候が合わないためか、枯れていく木が結構あるそうです。その補充のため動物公園から苗が送られてきて、空いた場所に移植します。
ユーカリの苗
加藤さんのユーカリ畑は4つあり、その中で一番小さい畑に40株ほど移植しました。トラクターで雑草を鋤いた後、鉄棒を木の並ぶ直線上に立て、巻き尺をぴんと張って木と木の間隔を確認(3m40cm)し、二本の木を結ぶ中点(1m70cm)に丸く穴を開け、苗を置き、土を被せ、枝の先を切り、水を撒きます。これを40回、午後2時から3時間程、繰り返しました。
トラクターで鋤く トラクターで鋤く 後
この後一月、草との闘いが始まります。少なくとも2週間ごとに2回、草刈りを行わないとユーカリが草に負け、苗が木に育ちません。7月一月が、勝負どころ。それを過ぎれば、木が太陽を独占し、枝がずんずんと伸びていくとのことです。
移植したユーカリの苗
苗は、動物公園から事前連絡なく突然送られてきたと聞きました。動物公園は農家の実態とは別に、管理台帳を持ち、定められたルールと予算に従って、苗を送っているのかもしれません。実際に育っていない空いた場所があるので補充は必要でしょうが、育たなかった場所に再移植しても、また木とならない場合が少なくないようなので、実態とかい離した机上の管理のように感じました。

オーストラリアの土壌に近づけるように土壌改良することや、数年ごとに木を伐採し、畑ごと空け移植するような林業的管理を、予算を確保し計画的かつ実際的に行っていかなくてはならないのではないかと思いました。
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6月16日と17日、計9時間、トラクター運転の実習をしました。

先ず、加藤さんがお手本を示すと同時にトラクターの調整を行い、その後私が乗って実際に運転し、加藤さんが歩いて付き添い、指示したり注意したりします。3つあるうちで一番小さなトラクターにモアを繋ぎ、菜種収穫後の畑で切株を砕く作業を行いました。
トラクターの運転 加藤さんのお手本
畑を2,3往復した後加藤さんは別の畑に行き、私一人、畑でトラクターと格闘です。
トラクターの運転 前 トラクターの運転 後 
細かく砕き土と混ぜ発酵させ肥にするので、菜種の幹を細かく砕くことが目的ですが、砕いた幹が均等に地表に散らばらっていないと土とうまく混ざらないため、砕いた後が均等になっていることも重要なポイントです。これが、中々難しい。トラクターを前に進めながら常に後ろを見て、モアが適切に砕き、その残滓が均等に地表に置かれていくように、左右の車輪を上げ下げして調節します。ハンドルを動かしてしまって蛇行したり、残滓が左右のいずれかあるいは両方に集まって玉になってしまったり、慣れるのに何時間も掛かりました。

後を見ながら長時間運転するのは、結構きついです。首が痛くなりました。
作業前 菜種の切株の残る畑 作業後 モアを掛けた後の菜種畑
2日掛けて、何とか3反半の畑をやっつけました。加藤さんがやったら、半日仕事でしょう。練習とはいえ、一部そのままでは次の工程、大きなトラクターで鋤くこと、が出来ず加藤さんがやり直されたところもあり、役に立たない自分の未熟さに腹が立ちました。一方、一作業全てを自分の手で行ったので、仕事をしたなという満足感があり、ステップアップしたという自信のようなものを得ることが出来ました。

農業にちょっと近づいたかな、という2日間でした。
山形の友人から、さくらんぼが届きました。
さくらんぼ もう一皿(シンメトリー)
さくらんぼの産地、山形県東根市の自家農園で友人が育てた、佐藤錦です。美味しかった。口に含むとツルツルと舌を転がり、一口噛むと柔らかく甘く、何度か噛んでいくと軽い酸味が感じられ、奥行きのある甘さが口中に広がっていきます。

ゴールデンウイークの東北旅行で、真っ先に訪ねたのがこの友人でした。山一證券入社同期で、山一が自主廃業した後、生まれ故郷に戻り地元の銀行に再就職していたのですが、今は自家農園の運営と親戚の畜産の手伝いをしています。旅行前に電話をして農園を運営していることを知り、月山を遠くに望む最上川が近くを流れている、さくらんぼ畑に案内して貰いました。
片桐のさくらんぼの花 月山を遠望する最上川
彼としては、近所の名所、芭蕉の句で有名な山寺(宝珠山立石寺)を見せ、名物の蕎麦を馳走しようと考えていたようですが、是非さくらんぼの花を見せて欲しいと頼み込み、農園に連れて行って貰って、やたらと質問をしました。素人の的外れな話に長時間付き合わされ、さぞ迷惑だったろうと思います。

勿論、提案通り、蕎麦を食べ、山寺にも行きました。
山寺 山寺の階段を下りる片桐
合計何段になるのか、幾つもの階段を数え切れないほど上りそして下り、息が切れ汗だくになり、芭蕉の寂雅とは程遠い有様でしたが、とても愉快な一日でした。

今日は、甘い甘いさくらんぼが、家族と私を愉快にしてくれています
片桐のさくらんぼ
閑さや岩にしみ入る蝉の声?
今日は、とても良い一日でした。

朝、素晴らしい話を聞き、昼、素敵な人たちとバングラディッシュのカレーを作り、食べ、夜、渋谷の月一カフェで知人とくつろぎ、忙しいようなそうでもないような、豊かに時間を過ごすことが出来ました。

朝の「空っぽになった場所に、もう一度集まり、夢をカタチにする」空村の活動の話は私の心に響き、話者の深い思考と広い視野が、私自身の課題について解決の糸口を与えてくれました。

昼は、カレーを作って食べました。バングラディッシュ人のカジさんと中国人のファンさん夫妻の昼食会は、いつ来ても楽しいものです。ご夫妻の人柄によるのだと思いますが、善き人が集り、初対面の人たちが違和感なく一緒になって料理をし、楽しく食事をし、食後のゲームに興じました。
「玉ねぎを切るには勇気が要る」と言って玉ねぎを切るファンさん カレーを作るカジさん
今日の料理 おかわりのプレート

夜は、前月の対話イベント「多世代で語る~生きるってなんだ~」に参加し、改めて世代について考えさせられた渋谷の月一カフェに行き、今回はジンを飲みながらゆったりと遊んできました。主催者三令嬢の笑顔が都心のビルの一部屋を癒しの空間に代えていて、田舎のおじさんにはちょっと華やかな空気を吸わせて貰い、気持ちよく酔って帰ってきました。

そんな訳で、今日は良い日でした。
6月4日(木)晴れたので、菜種の刈り取りをしました。

収穫は、晴れた日に行います。「雨が降ったら、畑に出るな」農の基本、鉄則だそうです。天気によって仕事が決まる、作物の生育状況に応じて作業を決める。曜日や日を基に予定を組みアポを取って日々を組み立てていく、都市生活とは次元を異にした日常です。

5月末には未だ青さが残っていた菜種ですが、6月に入って色付き、茶色く枯れてきました。皮袋を割ってみると、最近まで緑色をしていた種が黒く熟していることが分かります。
未だ青さが残る菜種_0531
茶色くなった菜種 菜種の実on皿
晴れた日に刈り取りを行うのは、収穫後にカビが生えないように、種の水分が出来るだけ少ないものを取るためです。雨が降ると、どうしても水を吸収してしまうのですね。
刈り取り前 コンバインでの刈り取り
刈り取り後 刈り取り後の切株
梅雨間近ですが、からっと晴れて秋空のような一日、気持ちよく仕事をしました。風があったせいか、ちょっと涼しく感じた夕方まで、66袋、重量にして180kg前後を収穫しました。

この菜種は、素で味わえる、とても美味しい油になります
菜種油の朝食
7日の日曜、所沢で麦刈りをしました。

農業に従事されていない方々が集まり、江戸時代に開墾された三富新田にある畑を借りて、毎年小麦を作られています。所沢にはうどん文化があり、皆さんは、小麦を育て、うどんを打ち、大鍋で踊らせるように茹で上げ、美味しいうどんを楽しみ食しながら、このうどん文化を保全し、継承されようとしているそうです。

このグループと親交のある加藤さんが、入間から所沢までコンバインを運び刈り入れをするため、私も手伝いとして参加しました。

行って、びっくりしました。所沢にこんな広い小麦畑があるとは思いもよりませんでした。約2ha。縦長の畑が二つ並んで、黄金色に輝いていました。
広い麦畑と小さく見えるコンバイン コンバインで作業する加藤さん親子
コンバイン 正面 コンバイン 横
小さなグループの意志が、所有者を動かし、こんな大きな畑となるという事実に、未来を見たような気がしました。

江戸時代は食糧増産のため原野を開墾、畑とし、畑は農家により守られてきましたが、農家の離農が進み耕作放棄地が増えている今、放棄地を耕作地に戻し、維持していくためには農業に従事していない素人の手が必要不可欠だと思います。一方、増産という目的から収量を最優先した農業は、環境負荷の低減を前提とした効率を追求する農業へと転換しつつあると思います。

機械化した無農薬無化学肥料栽培を実践されている加藤さんと有志の方々との協業は、素人と生産、貯蔵、販売に亘る広い視野と経験、技術を持った管理者との組み合わせによる21世紀農業モデルのプロトタイプとなるように思いました。

収穫は、6トンほど
コブクロからトラコンへ移す作業
小麦の詰まった重い袋の上げ下ろしは、結構腰にきます