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被災地の復興に多くの人達が動き始め、様々な議論が為されています。

震災は、日常として遣り過ごしてきた事柄に潜む問題に向き合うことを、私たちに促しているように思います。その一つに、地方の問題があります。遣り過ごしてきたとは言えないでしょうが、補助金交付等で誤魔化してきたとは言えると思います。

経産省が2005年12月に発表した「2030年の経済規模予測」によると、震災により大きな被害が出た釜石、宮古、気仙沼の人口は30.6%、24.9%、24.9%、域内総生産は25.7%、16.5%、14%、それぞれ基準年の2000年に対して減少すると予測しています。一方で東京都市圏は、人口が0.8% 、域内総生産は10.7%増加すると見込まれています。

栄える首都圏と衰退する地方という構図をどう変えて行くのか。日本という国の在り様と私たちの生活に拘る根本的な問題が提示されています。

ここで気になるのが「日本経済は震災前から急速なグローバル化や人口減少への取り組みが遅れ・・・被災地も高齢化に直面し、農業や漁業は担い手の減少が続いていた・・・被災地の再生を新たな成長への突破口にする・・・いまこそ成長戦略を重視し、加速」するためTPP交渉への参加や法人減税を主張する太田弘子の論調にあるような、「成長」「効率」「大規模化」「企業主義」「グローバル化」等、今まさに人類の問題として問われている概念を基にした主張が、未だに幅を利かせていることです。

東大農学生命研究所の鈴木宣弘は言っています。「農地などが壊滅的な被害を受けたのを見て一部の識者は「今こそ大規模化の好機」「それを全国モデルにして・・・」といった議論を展開しています・・・災害によって可能になるような大規模化がどうして全国モデルになるのでしょうか・・・1戸辺り数百から数千ヘクタールの耕地面積がある米国や豪州の農業とはしょせん競争できません」「地域の中で自給的に支え合う生産システムこそサステイナブルであり、原油や食料の輸入が減るといった有事にも強い国づくりの鍵・・・人の命を守るには、大きなコストをかけてでも備えなければならぬことがあります。その備えのない状態で「効率」を競ってもほとんど意味がありません」

キーワードは「サステイナブル(持続可能)」「分散型」「スモールビジネス」「脱企業」そして「人と人々」だと私は考えています。

有元葉子レシピを参考に、なすといんげんの
オムレツを作りました。にんにく入りです。
乾燥なすといんげんのオムレツ_20110508 5
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コメント

都市や建築のあり方も再構築される時期に来ているのに、相変わらず、アメリカのモデルを踏襲したり、巨大なハコモノに依存したりと、自分たちの頭で考えない国民性が悲しいですね。
今後は、都市計画においても、都市を「環境」や「情報」という観点から再構築していくこと、そして人間の「個別性」や「多様性」に留意した都市サービスを提供する環境を整備することが重要だと思います。
コメント、ありがとうございます。

今の日本の都市は、無表情で不気味な勤労者と無節操な消費者が、やたらうようよしている賑やかな墓場だと思っています。
ご指摘のように、自分たちが生きて行く場所は自分たちで考え、連帯し、創っていくしかないと思います。

兎に角、お上依存症をなんとかしないといけませんね。

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