FC2ブログ
先週、高木仁三郎さんの「原発事故はなぜくりかえすのか」を読みました。

1999年に起こった東海村臨界事故の1年後に、出版された本です。「また大きな事故が起こるかもしれません。根本の問題をおきざりにした日本の原子力行政は、もっとひどいところにいくのではないか」と“はじめに”に書かれていますが、福島第一原発での事故とその後の混乱は当然起こるべくして起こったということが、よく分かります。

本書は日本の原発に関する啓蒙書なのですが、その根底にある今日的課題、日本固有の問題、そして科学技術の未来像にも触れられていて、極めて示唆に富む良書です。ご一読をお勧めします。

タイトルの“パッシブ・セーフティー”というのは、本書の結論です。反原発の立場にあった高木仁三郎さんですが、直ちに原発を廃止することは難しいことを理解されていて、安全の技術的な意味を人が平和的に生きることに資するものとして深く問い、そこから得られる解としての技術、即ちパッシブ・セーフティーによって現状を変えていかなければならないと提唱されています。

技術の極致は、パッシビズムだそうです。人為的介入が無くても自然法則に依拠して事故が収まる“本来的に備わった安全性”であるパッシブ・セーフティー。「原子炉の温度が上がってくれば自然と反応が下がるような、あるいは反応度が上がってくればフィードバックが働いて反応度が下がるような、そういうフィードバックによって原子炉が止まる。・・・危機的状態になったら必ず、たとえばもっと強力な自然の法則、重力の法則が働いて、それによって制御棒が挿入されるというような、そういった本来的な安全性が働くような形のシステム」を取り入れていく方向に技術というものを考えていくこと、私たちが安全に生きられる文化とは何かを考え構築していくことが必要だと。

暫く立ち止まって、皆で、考えてみませんか。

揚餃子に冷酒。その前に腹拵え?
揚げ餃子_20110620 6
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

  • URL
  • コメント
  • パスワード
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:http://harukazenowarai.blog90.fc2.com/tb.php/145-95a5c8dc