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恩師の墓参りに行き、久しぶりに先生と話をしました。

先ずは、月並みな近況報告。週末の農作業と気仙沼の保育園との交流について、話しました。そして、今年スタートさせようとしている農業プロジェクトの説明。

先生は、静かに話を聞いてくださいました。

話をしている間、記憶の断片が次から次へと頭を過っていきます。授業の風景。卒論の駄目出し。卒業後、何度も押しかけたご自宅での遣り取り。先生が毎年催されていた花見の会でのこと。等々。

授業は、さっぱり分からなかった。それを誤魔化すために「思想が現実を変えた例が日本では無いように思いますが、ありますか?」などと、よくちゃちゃを入れていました。そんな出来の悪い学生の相手をしている暇などなかった筈なのに、先生は、卒業後も時間を割いて親身に話を聞いてくださいました。迷える者に寄り添い、ともに道を探そうとすることが、先生の哲学の一部であったような気がします。

花見は、楽しかった。柴又の帝釈天から矢切の渡しを渡り、里見公園、枝垂桜の見事な弘法寺を経てご自宅まで、先輩後輩、素敵な方たちと半日かけてのんびりと歩くのです。
帝釈天 帝釈天前仲見世 矢切の渡し_柴又乗り場 矢切の渡し_看板江戸川の河原でお昼のお弁当を食べていた時、先生が「パチンコ屋の店長さんだ」と私を紹介されたことがありました。パチンコホールの会社で、財務をやっていた時のことです。食事を終え再び歩き始めた時、恐らく相当年下の学科の後輩と思われる由緒正しきお嬢さんに「あなた、何でここにいるの」と詰め寄られました。逍遥を楽しみ、哲学を語る場に何でお前が、と余程気に障ったのでしょう。「先生の教え子です」と応えたら、キョトンとしていました。その後のことは、覚えていません。

出自や職業に貴賤を認めない、思考を継続しているかどうかのみを他人と接する基準とした先生にはどうでもよかった「パチンコ屋」は、プライド高きお嬢様には受け入れ難かったようです。

お墓に置かれていた湯飲みの鮨屋“蛇の目鮨”を訪ね、お昼をいただき、弘法寺、里見公園、矢切の渡し、柴又の帝釈天と歩き、自分だけの思い出を作って、柴又で電車に乗りました。

毎日、先生と先に逝った同級生に、背中を押されています。その分、半歩は先に進んでいると思いますが、如何ですか。

先生。矢切の渡しは、今も江戸川の風景として残っています
矢切の渡し_船頭 矢切の渡し_船より   
バラの咲く里見公園から、遠くにスカイツリーが見えました。スカイツリーは、ご存じないですよね。先生
江戸川、ボート、スカイツリー バラの里見公園
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