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雨の日曜日、出荷作業のお手伝いをしました。

農作業は作物を育て、収穫した後、日に干したり、脱穀したり、洗浄したりといった後処理に結構時間を割かれる他、出荷の支度に労力を費やします。

作物を最優先するため、天候と生育状況に日々の生活を合わせていくので、鮮度を左程気にしない穀類やゴマ等の出荷作業は、夜か雨の日に行います。晴耕雨読というのは、どうやら生活に余裕のある知識人の桃源郷のお話で、営農者の現実とは程遠いように思いました。
袋詰めしたそば粉 蕎麦を挽く加藤さん

ゴマと蕎麦粉の袋詰めを行った後、加藤さんご夫妻といろいろな話をしました。

その一つ、「6次産業化は、農家にプラスか?」加藤ファームでは、味噌を販売しています。言うまでもなく大豆を加工した食品ですが、大豆は大豆として売るために作っていて、商品にならない大豆を味噌にして販売しているのだそうです。つまり、付加価値を付ける加工目的で生産しているのではなく、作物を100%生かすために副次的に行っているということです。

作物を作物として作るのか、加工品の材料として作るのか。イチゴ農家がケーキ作りのためにシェフを雇っているケースもあるようで、農家に利益が残るのか疑問です。農のための「6次産業化」であれば、その視点が核にないと、営農者は補助金漬けの下請けに堕する危険があるように思いました。

農薬の話もしました。加藤ファームは、無農薬栽培をしています。大豆は発芽後に農薬散布しないと、収穫できないと言われているそうです。通常3回、散布するそうです。「農水省/大豆の栽培方法」にも、農薬散布するよう書かれています。農薬が必要か不要かは議論の分かれるところでしょうが、議論の余地の無いことが一つあるようです。「農薬を散布した日には、酒を飲むな」という鉄則です。肝臓に負担が掛かり、度重なれば死に至る、慣行農業従事者の現実です。この話を聞いたときには、ゾッとしました。

食べ物を作る現場で、大げさな言い方をすれば、死と隣り合わせの作業をせざるをえないとは、どうにも腑に落ちない話です。

雑草が生えず虫のいない住みやすい世界は、その対価をリスクによって支払っているのだと、改めて思いました。
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