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快晴の日曜日、資材置き場で穀類を収納するネットの手入れをしました。

「冬の仕事は、こんなもの。畑には出ないよ」

「えー、外にでないの」と駄々をこねる子供に言い聞かせるように、加藤さんがぽつんと言いました。農業を、畑仕事=種蒔→収穫、と思いがちですが、器具の手入れや育苗などの事前準備、脱穀・乾燥などの事後作業、そして出荷と室内の作業がたくさんあります。
コンプレッサーで収納袋を掃除する加藤さん 収納袋
面白そうな仕事、カッケー仕事も実は地味な作業に支えられていて、見えないところが結構肝だったりしますね。手間を惜しむと、良いものは出来ません。

この“手間“について考えることが、私たちの未来を考える上でとても重要なのではないか、と思いました。

「いつでも、どこでも、簡単、お手軽、便利で安心、安全。絶対失敗しません」

いいことなんでしょう。電子レンジやスマホが無いと、生きていけない気もします。しかし、本当にそうなのでしょうか。というより、本当にそうしたいのでしょうか。

先日、10年もすると、人間の仕事の多くがロボットに取って代わられ、大量の失業が発生する恐れがあり、このことが人類の最大の問題ではないかと、実際にA.I.が現場に導入され、身近で見ている方が言っているのを聞きました。

もしそうだとすると、利便性の追求は滅亡への道、なのかもしれません。道具として使うはずが、道具の虜になり、終いには道具に隷属し、主従が逆転し、存在の意味を失う。

面倒なことを嫌々やることや失敗を経験することにこそ、人間であることの意味があるのではないか。そう思うようになりました。

加藤さんが「今は8次産業まで来ていて、これから先は1次産業に回帰する」と作業の合間に話していました。

その時の農業は、ハイテクを駆使した地下工場かもしれませんが、太陽と土と汗の、手間の掛かる、効率の悪い、しかし自分が仲間と共にここにいるという充実した、自分の目で確認したという意味で安心、安全な食材を作るものであってもいいと思います。
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