FC2ブログ
岩手県盛岡市にある、サンファームを訪問しました。

事務所でお話を伺った後、圃場に出て、様々な接ぎ木、これから田植をするもち米の苗、花が咲いたサクランボ、ブルーベリー、ブラックベリー、モモ、リンゴを見せていただきました。
サクランボの花 桃の花
色々なことを教えていただきましたが、特に印象に残った言葉が2つあります。
「テロワール(Terroir)を体験する」と「農家は生活スタイルで、農業は大変なこと」の2つです。

「テロワールを体験する」
テロワールを“地味”と訳され、ワイン用葡萄であるピノ・ノアールがブルゴーニュの中でも土壌によりロマネ・コンティになったりシャンベルタンになったりすることを例に挙げ、土壌により作物に際立った特徴が出る、その土地土地の恵みを味わうことが楽しみであり、その土壌に適した生育を追及することが営農者の醍醐味だ、と教わりました。

「農家は生活スタイルで、農業は大変なこと」
聞いていて、成程、と思いました。様々な含意があるのでしょうが、私は、戦後の農地改革以降、日本の経済・社会にビルトインされてきた農業が大きな転換期を迎え、社会の中で適切に“業”(=生きていくための手法)として再構築され、確立されていく必要を感じ、多大な努力をされているのだと理解しました。

農業において、自然は愛でるものではなく、ある時は恩恵に預かり、ある時はご機嫌を伺い、ある時は敵として闘う、常に心変わりする、気難しい相手です。圃場に出てみると、寒さとの闘い、が課題の一つであることがよく分かりました。
凍害を受けたリンゴの木 川が剥けている
写真は、凍害のため下方樹皮が剥けてしまっているモモの枝を写したものです。

そして、獣害。クマ、シカ、カモシカ、ウサギ。
ウサギに齧られたリンゴの表皮 鹿かカモシカに齧られた後
写真左は、ウサギに樹皮を齧られたリンゴの幹。樹皮が無くなると養分が上に上がらず、木は死んでしまいます。写真右は、シカに齧られたリンゴの枝。綺麗にポッキリ、持って行ってしまいます。

獣害対策として、果樹園には電気柵が張り巡らされています。これにより、獣害は激減したとのことです。
獣害避けの電気柵

農業の新しい形も、見せていただきました。葡萄用のハウスの骨格に沿ってサクランボの木を植え、高さを制限し、枝を真横に伸ばし、収穫とハウスの覆いの取り外しの作業効率を飛躍的に高め、コストを低減する圃場です。列に並べることで、実を摘む作業がガントチャートのように進捗管理し易いし、高さを制限することで小柄な人でも脚立を使わず、精々ビールケースに乗るだけでスイスイと実を摘むことが出来ます。大きなハウスだと専門業者に覆いの取り外しを頼まなくてはなりませんが、この程度だと自分たちで出来、覆いのビニールも2度3度、使い回しが出来ます。
葡萄用のハウスの骨組に沿って伸びる桜の枝 葡萄用のハウスの骨組を使ったサクランボ栽培
不用品の利用から出たアイデアと聞きましたが、これからの“農業”とはどのようなものかの一例でしょう。

3時間の滞在で、私もサンファームの農援団の仲間入りをしました。
https://www.facebook.com/satoshi.yoshida.7549185?fref=photo
農援団の一員として何をすべきかは、これから考えます。

宿から見た岩手山
宿から見た岩手山
サンファームの事務所や圃場から遠く、宿の選択を誤りましたが、宿からの岩手山はとても綺麗でした
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

  • URL
  • コメント
  • パスワード
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:http://harukazenowarai.blog90.fc2.com/tb.php/342-a2be243e