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10月11(火)12(水)13(木)の3日間、インドネシアに行ってきました。

目的は、ジャカルタで開催されたTrade Expo 、インドネシア商品の輸出を目的とした展示とビジネスマッチングの場、に参加することでした。11日夕刻ジャカルタに着き、貿易省(Ministry of Trade)主催の晩餐会に出席し、12、13日Trade Expoに行って、会場からスカルノ‐ハッタ空港へ直行し、夜飛行機に乗り、14日朝9時に東京に戻りました。
トレードエキスポ会場 トレードエクスポ入り口
お金も縁も何も無いので、まさかインドネシアに行くとは想像だにしていませんでした。

不思議なものですね。動いていると、目的とは直接関係ないかもしれないけれど、何かが起こります。誘いに乗るべきか、捨て去るか、どちらが正解か分かりませんが、今は、可能なことはやろう誘われているうちが花だから、ということで行ってきました。

都市生活者参加型の農業を目指して動き出しましたが、日暮れて道遠し、今のところ誰にも相手にされないので、メシを食うために、作り始めた小麦のマネタイズを考え、需要が見込めるらしいハラル・パンを作ることにしました。

大使館に行ってサポートが受けられるのではないかと思いつき、イスラム教徒が多い、昔証券会社時代担当していたインドネシアの大使館にコンタクトしました。会うというので行ってみると、事前にメールで尋ねた内容は全く関心の外で、商務担当部長とのミーティングはインドネシア商品を輸入しないかという話で終始し、Trade Expoがあるから来いと言われて終わりました。

目的を果たせなかったので、会社人間だったら時間と交通費の無駄ですが、一人独立して動いている市井の個人には、大使館とコネクションを持つことはそれだけで良いことです。来いと言われれば行けばいいのではないかと思い、幸い航空運賃が57,860円、大使館に指定されたホテルが1泊14,000円と、2泊で10万円程度で行けることが分かり、参加することにしました。
エキジビションの踊り ジャカルタはバイクがいっぱい
面白かったのは、私がしようとすることには何事にも反対する家内が「行くべきだ」と言ったことです。「えっ、どうして」ちょっとビックリしました。私が当たり前のこととして、大使館に行き、担当者と話をし、ジャカルタに行く、この段取りが多くの人には思いつかないし、実行に移せないので、「良い機会」だから逃すべきではないと言われました。更に、コンタクトしても、直ぐに行くことを決め実際に行くことは皆中々しないので、行くことは大きな意味を持つとも言っていました。

自分には何の技術も才も無いと思っていますが、もしかすると証券時代に培った他者と接触し、関係を作っていく、ゼロから何かを成し遂げる技能と、日本の外に視野を広げ世界との繋がりを持ち得る感性と経験は、大きなアドバンテージなのかなと思いました。

車中1泊(帰りの飛行機のこと)、3泊3日の短いけれど結構疲れるビジネストリップでしたが、行って良かったです。
エキスポオープニングセレモニー コーヒーのブース
貿易省の局長(Director General)と名刺交換できましたし、食品を中心にインドネシアの商品に触れ、生産者の話を聞けましたし、日本からの参加者とも意見交換できましたし、有機農業をされている方ともお会いしましたし、サンプル商品を持ち帰ることもできました。今後実際に輸出入を事業と出来るのかは未だ分かりませんが、ヒントは沢山いただきました。成果と成しえるかどうかは、自分の力量次第だと思います。

ジャカルタは、好きな街です。1993年~95年、証券会社時代に担当者としてよく出張で訪れました。東京と似ているように思えて、行くと懐かしい感じがします。人々は笑顔で接してくれるので、私には居心地のよい都市です。

インドネシアは文化のある、大国です。人々にどこか余裕があるように、感じられます。そんな懐の深さが、旅人に安心を与えてくれるのかもしれません。そして何より、男女平等がかなりな程度で実践されている国でもあります。今回お会いした局長始め、多くの女性官吏にお会いしました。昔担当していた時の中央銀行のマネージャーも女性でした。カルティニ(「男女平等の先駆け‐カルティニ」参照。スクロールして下さい。最後に記載されています)という偉人を生んだ国です。
道を掃く人 ホテルからの眺め
帰る日の午前中、ホテルからプラザ・インドネシアという街の中心まで歩いて往復しました。行きと帰りに2度、道を掃除しているおばさんとすれ違い、「Good morning」と挨拶すると笑顔が返ってきました。私も微笑みます。こうした瞬間、とても好きです。生きていることが、とても喜ばしく思われます。

滞在中や飛行機の中で、いろいろな人といろいろな話をしました。

「ジャカルタ市内の川は、昔茶色く濁っていたがその水で洗濯するとシャツは白くなりました。今は、洗うことが出来ないほど、汚染されています」「経済的に豊かになるというのは、こういうことなのでしょうか」
「日本の経済発展の姿が、インドネシア人には良いものとして映る」
「清くあったものが、どんどん失われ二度と手に出来なくなります。日本はそんなに、いいところではありません。ジャカルタの川のように。それでもいいのですか?」
「より便利で、快適に暮らしたい」

この話をしたとき、あなた方はとても恵まれた生活をしているのですよ、と言われたような気がしました。そして、自分がしたり顔して偉そうに何事かを口にしていることを、恥ずかしく思いました。

今、スチュアート・ブランドの「地球の論点」を読んでいます。遺伝子組み換えはアフリカの飢餓を救う、という話が出てきます。私にはその是非を判断する学識も経験もありませんが、一つだけ言えることは、自分の現実で物事を語り、決めつけてはいけない、ということです。

日本の外に出ないと駄目だな。旅を終えて、そう思います。

吉野家の牛丼カー 横 吉野家の牛丼カー 後
吉野家の牛丼カーは、新鮮な驚きでした。
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