FC2ブログ
11月4(金)5(土)6(日)3日間、徳之島に行ってきました。

徳之島は、沖縄にほど近い奄美群島の一つで鹿児島県に属しますが、生物相や生活様式においては沖縄に近い、と言えると思います。黒潮が奄美大島の北、屋久島の南にあるトカラ海峡を横切っていて、ヒトもまたその影響を受けているのでしょう。
南国の海 赤い花
花? マンゴー
地方創生に関連した徳之島伊仙町のプレゼンを聞き、島の文化の承継とマネタイズ(人口を増やし事業を興し、経済活動を活性化させ収益を上げること)を如何にバランスさせるかについて考え実践していることを知り、興味を覚えました。出来れば伊仙町のプロジェクトの一助となりたいと思い、先ずは現地を見、地元の方々と会おうと、オプションで用意された視察ツアーの一員として、島を訪れました。
阿権地区の樹齢300年?のマングローブ 阿権の平家
徳之島を訪問する前は、文化とは価値の体系を指し、あくまでヒトの話だと思っていました。しかし、世界遺産登録がなされようとしている伊仙町阿権地区をゆっくりと歩き、その登録理由が、居住地と希少種が数多く存在する自然が隣接している稀な地域であるからとの説明を聞き、ヒトを中心に置くのではなく、ヒトを一つの要素として捉え、今ある全てとの共生・共存の在り方、戦略としての文化というものもあるのかな、と思いました。

文化というと保全継承すべき過去の遺産と考えがちですが、現実的な修正を加えつつ、日常として過去を未来に繋げていくべきものなのかもしれません。私たちの未来を考える上で、阿権地区の生活から学ぶことは少なくないように思います。


町役場の方々と意見交換の際、強く印象に残る話をされた若い職員の方がありました。

「今は夜も明るく、建物が立ち綺麗に整備されていますが、ここは薄暗く汚い場所でした。危険ではないのですが、ちょっと変な人もいました。そうした風景や人が全て無くなってしまうことが、良いことなのかどうか・・・」

ネガティブと如何に向き合うか、で世界の見え方・在り方、私たちの生き方・居場所が決まってくるように思います。排除し否定するのではなく包容し対峙することが重要で、文化とはそうした日常の結果として形となるものでもあり、ネガティブを含むものだと思います。

帰り路空港で、ツアーメンバーの一人、終末医療を専門とされている医師の方を囲み、何人かで看取りについて話をしました。私が「義父が亡くなるに至る一年半程、家内が病院と家とを行き来し私が食事の用意をしていましたが、珍しく子供が皿を洗っていたのを見ました。亡くなって過重な病人の世話から解放された後は、義父には申し訳ないけれど、家族4人、毎日馬鹿笑いをしながら食事を楽しみました。家族の絆が深まり、それまでにない程、幸福な時間を過ごしました」と話したことに対してその医師が「申し訳ない、と言ってはいけない。それこそ、目指すべきことだから。すべきことを全て成し、看取られる者も看取る者も笑える死が最高なのだ。涙を美化する文化から、当人も周囲も力尽くして生きた上で迎える死を肯定できる文化に、変えていかなくてはいけない」と言われました。

文化に始まり文化に終わった、小旅行。素晴らしい方々との出会いと深い交流があり、実に豊かな時間となりました。
あおさの炒め物 お昼と食べた小屋
お昼の魚 ガシャにぎり
赤い土、白い浜、青い海。そして、花も木も、食べ物も食卓も言葉も、関東とは明らかに異なる風景、風俗でしたが、例えば北海道に行くと、その広さと住居の少なさと植生から日本じゃないなと感じるようには、何故か違和感を覚えませんでした。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

  • URL
  • コメント
  • パスワード
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:http://harukazenowarai.blog90.fc2.com/tb.php/422-b43119e3