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人間は、闘いが好きなようです。

理由は、何でしょう。
二元論が好きだから、かもしれません。分かりやすく、安心を得られるから。

味方か敵か。家族か赤の他人か。友か“ ”か(友の対義語は、何だろう。分からない。友軍なら、敵軍だろう)。同国人か異国人か。同宗教者か異邦人か。そして、善か悪か。

線を引いて、あっちとこっちを区別することで初めて自分が認識でき、カオスから逃れられる。あるいは線で囲んで内に籠り、中の誰かと手を繋いでいれば恐怖は半減し、そのうちに数に煽られ増幅する敵意と敵対行為が不安の居場所を無くし、落ち着くことができるようになる。そんな感じでしょうか。

私たちは、コロナウイルスと闘っているのだ。
コロナウイルスは、絶滅すべき憎っくき敵、だ。

本当にそうなんでしょうか。

春。心地よいですね。
西大宮のオレンジの花20200430 西大宮の赤い花青い花20200430
家に籠っていますが、時折散歩することが推奨されていますので、日に一度近所を歩いています。
西大宮のゴールデンの花20200430 西大宮の白い種の真綿と春の空20200430
人の喧騒を離れ、自然はいつもと変わらぬ日々を過ごしているようです。

生物学者、福岡伸一さんは、コロナウイルスは一方的に襲撃してくるのではないと言っています。ウイルスたんぱく質と宿主たんぱく質にはもともと友だち関係があり、宿主側が積極的にウイルスを招き入れているとも解釈できる、と。
「ウイルスは構造の単純さゆえ、生命発生の初期から存在したかと言えばそうではなく、進化の結果、高等生物が登場したあと、はじめてウイルスは現れた。高等生物の遺伝子の一部が、外部に飛び出したものとして。つまり、ウイルスはもともと私たちのものだった。それが家出し、また、どこからか流れてきた家出人を宿主は優しく迎え入れているのだ」
「なぜそんなことをするのか。それはおそらくウイルスこそが進化を加速させてくれるからだ。親から子に遺伝する情報は垂直方向にしか伝わらない。しかしウイルスのような存在があれば、情報は水平方向に、場合によっては種を超えてさえ伝達しうる」
「それゆえにウイルスという存在が進化のプロセスで温存されたのだ」
「遺伝情報の水平移動は生命系全体の利他的なツールとして、情報交換と包摂に役立っていった」(朝日新聞朝刊2020年4月3日(金)“動的平衡 ウイルスという存在”)

コロナウイルスは、敵ではなくむしろ味方なのかもしれません。少なくとも、共にこの世にあるべき「私たち生命の不可避な一部」であって決して「根絶したり撲滅することはできない」存在のようです。

人間が世界を支配しているとの思い込み、優越者としての意識を忘れ、人間を万物と並列に置いたら、世界はどのような姿を見せるのでしょうか。

新しい思考を見出さないと、いけないように思います。
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