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先週、馴染みのお豆腐屋さんが店じまいをしました。

湯気の出ている出来たての豆腐や油揚げ、とても美味しいですよね。豆腐はクリーミーだし、油揚げは柔らかく、ふっくらとしていて、そしてジューシーです。初めて食べた時、今まで食べていたものは何なのだろうと思いました。それが、もう味わえない。

2008年11月の”おからを作ってみました”で、こんなことを書いています。

「途中、たまに豆腐屋さんによって、木綿豆腐屋や油揚げを買って帰ります。その時、おじさんかおばさんとちょっとした会話をするのが常ですが、何となく豊かな気分になります。言葉を交わすことで、物を買うという行為が人と人を繋ぐふれあいに転化されるように感じます。」

スーパーでは食材が並んでいるのを拾って歩いて、レジでお金と交換するだけ。全て自分の都合。無機的に、事は進んでいきます。街のお店では、都合が合えば作りたてを手に入れることができるし、運が良ければオマケを貰ったり、楽しい会話を楽しんだり、時につまらないことをして怒られたりします。

街は生きていて、何時も違う顔を見せてくれます。人を通して時時、変化します。何時ものおじさんがいるのですが、一方で昨日のおじさんはいないのです。おじさんは、おじさんのリズムで作り、売り、笑い、怒る。私は、私のペースで店を訪れ、注文し、買う。シンクロする時もあれば、ずれて咬み合わない時もある。

自分の都合では、動かない。そこに、人の生活がある。

そんな街が、消えていくように思います。

江戸の庶民が好んで食べたという「八はいどうふ」を作ってみました。おじさんの豆腐ですが、いつもの木綿ではなく絹ごしです。
八はいとうふ_20100404 5
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