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スウェーデンの作家アニカ・トールの代表作「ステフィとネッリの物語」を読みました。

ウイーンの裕福な家庭に生まれたユダヤ人姉妹、ステフィとネッリがナチスの迫害を逃れスウエーデンに渡り、貧しい小さな島の別々の家庭に引き取られ、全く異なった環境の下で成長してく物語です。

強いられた生活環境において、二人は、働き、学び、考え、他者とともに生きていくことによって、自分自身の未来を築いていきます。選択可能な人生を。

人生とは旅であり、それには強いられた旅と自ら選んだ旅の2種類あるとアニカ・トールが言っていると聞きました。私は、人生とは死へ向かう強いられた旅、だと思います。そして、生は死を必然的に含む自らが望んで出発した旅では無いという事実を受け入れることで、私たちは初めて人生を選択できる自由を得ると考えています。

ところで、私にはメインストリームと別のところが気になる癖があります。

女優を夢見る、心優しいヴェーラというステフィの友達が登場します。島から都会に出てきた、美しく魅惑的な故にどこか危ういところのある少女。グラビア写真を撮ると言って近寄ってきたカメラマンと、半ば強制的、半ば騙されたような状況で関係を持ちます。彼女は妊娠した場合に備え、直ぐに父親となれそうな別の男と関係を持ち、その後どちらの子か分からない子を身に宿し、家庭を持ちます。未婚の母の娘として差別されて育った彼女には、何よりも父親がいるということが、人生の重大事なのです。

自己を実現することには固執せず、宿った生命を選択可能な最良の環境の下で育てていこうという彼女の選択に、惹かれるものがありました。

子どの日に、子どもが作った柏餅を大人がいただきました。
菊香の作った柏餅_小皿_20100505

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コメント

ここ二日ばかりミクシーに書き込みが無かったので
お元気かなと・・・

先ずはお元気の様子


>自己を実現することには固執せず、宿った生命を選択可能な最良の環境の下で育てていこうという彼女の選択に、惹かれるものがありました。


男性としてはこの事実分かったらどうするのだろう

墓場までうそはつき通す、秘密は持って行く。

その女の覚悟は素敵!
そう思うのは私が女だからかと思ったりしましたが・・・

貴方は命の尊さの面で惹かれたのでしょう?



ここ数日、朝仕事、夜は酒飲んで寝る、を繰り返していたため、日記をサボッテしまいました。

ゴメンなさい。

ヴェーラの話ですが、女か男か、秘密かどうかとは別に、命をまっすぐに育てるため、すっと自分が消えていくところが素敵だなと思いました。自分を消すこともまた、自分を築いていく人生なんだなと。

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