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The Coveを見ました。

映画館はいつもと変わりなく、上映前の喧騒が嘘のようでした。日本人は夢遊病者なんじゃないか、と思いました。ふっと湧いたように騒ぎ、時間がくるとまた別のお祭りに行ってしまう。信念を持ち、心に描いた未来を実現するために、持続的に長い時間を闘い抜くことができない、否、する必要を隠してしまう。それが、日本人の「知恵」なのか。

The Coveの根底にある、個人が信念のために闘う、という生き方の問題をこの国でどれだけ正面から受け止められるのか、まずはそこに、越え難い、大きな文化的な差異があるように感じました。

さて映画ですが、全体的なトーンとして、日本や日本人をやや見下している感じがしました。ジャンルとしてはドキュメンタリーなのでしょうが、優越感をくすぐるという意味で、西欧人向けのエンターテーメント的側面があるように思います。

メッセージは断片的で、私が日本人だからか、何を訴えようとしているのかよく分かりませんでした。西欧人にとって友であるイルカを殺すことは残虐な行為だから止めろと言っているのか、SeaWorld (http://www.seaworld.com/)に代表されるショービジネスに奴隷として連れていかれないようイルカ漁を止めろと言っているのか、高度の水銀汚染のため食べると水俣病の二の舞になるから放っておくなと言っているのか、日本人は何も出来ないから世界よ立ち上がれと言っているのか、自殺(イルカは呼吸しようと意識して呼吸しているので、自分で呼吸を止めることができるそうです)したり、胃潰瘍に苦しむから人間のエゴでイルカを飼ってはいけないと言っているのか。

とは言え、隠し撮りというスリルと血の海の映像によって、多くの人々に強く印象を残すことに成功しています(隠し撮りについては、本当かどうか疑問ですが)。

そして、多くの人に事実を伝えました。

1頭15万ドルで、イルカが取引されていること。23万頭が毎年殺され、多くが食用肉として売られていることを私は知りませんでした。また、高度に汚染されたイルカの肉が、学校給食に供され(ている)ようとしていることもこの映画を見て知りました。

嫌いな事を勉強しよう、と言った人がいます。見たくないものを見、聞きたくないことを聞く意識、その努力こそが未来を創ると私は信じています。

目を閉じては、いけません。

息子の作ったケーキ。大出費をしたと嘆いた力作です。
行人手作ケーキ 7
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コメント

敗者の残したものが日本人の心の中にワビサビとして息ずいて残ってゆくと、先日ある方から教わりました。
日本人の精神世界は独特なものらしいです
コメントありがとうございます。
二つ、質問させてください。

日本人は敗者のメンタリティを持っている、ということですか。

それは、どのように形成されて来たものなのでしょうか。
私も良くわかっていませんが

敗者の心もちなどを汲み取って
ゆける人間といういみかと思います。

戦国時代やその中で息づいた文化を
今の私達の身体の中にも忘れ去ることなく
染み付いている
そんなことかと思っています。
(私の解釈)
次回またお話できたら面白いですね

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